コスモス


「…このアルバム見てるとね、あたしもその場にいる様な気持ちになれるんだ」

優しい眼差しで明日可が呟く。


「シュウの写真は、魔法だね」


…1ページ1ページ大切にめくる明日可。

僕は、明日可に向かって言った。

「いつか…、一緒に行こうな」

少し目を丸くした明日可は、それでも小さく微笑んだ。


…いつか…。


そのために今、僕等が選ばなければいけない道。



「…明日可、行けよ」



明日可の笑みが、固まる。

それでも僕は、言った。

明日可の目を見つめながら、言った。




「アメリカ、行けよ」




笑顔が溶けて、明日可の眉間にはしわが寄った。

「…何で…そんなこと言うの…?」
「明日可…」
「シュウは…離ればなれになっても、平気なんだ」
「そんなわけないだろ!?」

明日可が下唇を噛み締めるのが、わかった。

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