コスモス


仄かな明かりの中に浮かぶ、明日可の笑顔。

オレンジの光が明日可の顔に影を作り、黒目がちの瞳が僕を飲み込む。

僕は頬にそっと触れる。

それはまるで、今にも消えてしまいそうな程に…儚く、美しかった。


ゆっくりと明日可に近付く。

目を伏せた明日可の頬に、まつげが影を落とす。

触れるギリギリで目をつむり、僕等はそっと、唇を重ねた。

明日可の唇は温かく、何故だか胸が苦しくなった。


…ためらいがちに唇を離し、コツンとおでこをぶつけ合う。


「ねぇシュウ」


そのままの体制で、明日可が呟く。



「お誕生日、おめでとう」



そっとおでこを離して、その目を見つめる。


「…シュウがこの世界に生まれてきてくれたこと、あたし凄い感謝してる。…ありがとう」


口を開きかけた僕を、明日可の言葉が遮った。

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