**お隣さんで幼なじみ**


来た体育館裏はやっぱり誰もいなくて、ひとまず安心した。


……──。。


着いたのはいいけど
どちらも無言。

あたりまえ、か…。



「あ…その…ごめん、さっきの迷惑だったかな…?」


「迷惑に決まってんだろ」


やっぱり…。
私のことなんて、眼中にさえ入らないよね。


「ごめん!やっぱさっきのナシ!忘れて!」


「なんでだよ」


「え?」


「何でそこでナシになるんだよ」


「え?ええ?」


「はぁ…。お前鈍感すぎんだよ」


「はぁ!?それはアンタで……っっ!?」



言いかけているうちに
敦司に抱きしめられた。


何がおきてるの?

わけわかんない。

思考回路がぐちゃぐちゃだ…。


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