**お隣さんで幼なじみ**



「もう暗いし、帰るか」


2人、頬を赤に染めて、歩き出す。


左手には、敦司の手。


いつから、これを待ち望んでいただろう。


いつから、敦司の彼女になりたいと、思っていたのだろう。


それは、遠い昔のあの日。


────……。。



「なまえ、なんていうの?」


「さおとめまあやです。となりのひと?」


「そう!ぼくは、さくらいあつしっていうんだ!なかよくしてね!」


「うん!」




────……。。


私が引っ越してきたあの日から、私はずっと、ずっと敦司が好きだった。



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