**お隣さんで幼なじみ**



「うぁぁっ…ぅ…!」


涙腺が崩壊した。


とめどなく溢れ出す涙は、悲しい涙なんかじゃない。


この涙は、敦司を想って、幸せを感じている涙なんだ…。


「泣くなよ…」


そう言ってる敦司も、顔は涙で見えないけど、声が震えてる。


きっと、敦司も同じ感覚に浸っているんだろう。


「あっ…敦司も、なっぁ泣きたいなら、泣こう…っよ?」


嗚咽のせいで上手く言葉が出ない。


しかし、敦司からの返事は以外なもので…。


「そうだな」


そう言って、敦司も泣いた。


やっぱり、同じように幸せを感じているんだ。



< 250 / 260 >

この作品をシェア

pagetop