**お隣さんで幼なじみ**


ガチャ…

静かに家のドアを開ける。

いつものことだが、俺の親は共働きで夜遅くに帰ってくる。

今日も…誰もいない。


「おじゃましまーす」


「誰もいねぇから気にすんな」

「うん…」


そう言いながら、階段を登って俺の部屋へ入る。


「芽衣…本当に、俺でいいのか?」


「いいよ。あたし、早く敦司が欲しい」


「俺…さ、初めてだから上手く抱けねぇよ?」


そう…。

ずっと真綾と初めてをしたかった。

だけど…もう後には戻れないんだ。

真綾…ごめん。


…ー。。。


「あっ…ンっ…ッ…あっ…敦司ぃ…」


初めて聞く女の喘ぐ声。

真綾だったら…どうなのかな…。

真綾はどんな甘い声で、どんな甘い顔で、男を誘う?

だけど…それを見るのは俺じゃない…。


真綾の事を考えて、想像して芽衣を抱く。


最低だな…俺。



…ー。。。


コトが終わってシャワーを浴びて芽衣を送る。


< 38 / 260 >

この作品をシェア

pagetop