**お隣さんで幼なじみ**


「敦司…あたし、敦司とできて良かった」


「俺も…」


決して芽衣とは言わない。

あの時、真綾を考えた時点で、芽衣には申し訳ないことをしてしまったから。


「ねぇ敦司、キスしてよ」


そう言って媚びる顔の芽衣が…可愛く思えた。


「あぁ…」


キスをする。

今度はちゃんと芽衣だけを考えて、キスをする。


「んっ…ふぅ…ッ」


キスが段々激しくなってきたとき、俺は視線に気づいた。


…そこには、真綾と鳴海がいた。


真綾と目が合ったけど、そらして見せびらかすように芽衣とキスをする。


真綾…、少しでもこの行為で嫉妬してくれる?

俺を想ってくれる?


…っっ!!!!


驚いた。

鳴海が真綾の腕を引っ張ってキスをした。

あっちが暗くてよく見えないけど、多分してる。

そう思った。


すると真綾は鳴海に手をふってダッシュで家に帰ってった。


…芽衣とのキスを終える。


「きゃあっ!!どうしよっ、真綾に見られちゃったよね!?まぁ、いっか」


いくねぇ。

心の中で突っ込んでしまった。

またしても最低な俺。


「よし、そろそろ暗いから送ってくよ。」


「ありがとっ」


芽衣は頬を赤く火照らす。

真綾も……ダメだ。


真綾の事を考えたってムダなだけだ。


そうして芽衣を送ってった。


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