―イケメン転校生×幼馴染×私―
「じゃあさ。シン君が私のこと呼び捨てにしたら、私もシン君のこと呼び捨てにす―」
「マキ」
私が発した言葉は、シン君の言葉によって遮られた。
「『マキ』ほら、ちゃんと呼び捨てにしたよ?次はマキの番」
そして小さく、ニヤリと笑った。
「―ん?なんで今笑ったの?ま、まさか・・・」
シン君が声を押し殺して笑う。
「素直に呼び捨てにして、って言てもマキは呼び捨てで名前を呼んでくれないだろ?だから、自分で言わせるように仕向けたんだよ」
「うー…。やられた。」
私が悔しがっていると、上から声がふってきた。
「さぁ、呼んでよ」