CHIHIRO
日が暮れてタツヤも明日は朝早くから仕事という事もあって、帰る事にした。
結婚式には呼んでくれよ、なんて言って別れた。
また会う約束をして。
今度は、お互いが幸せになったら。
支え合って生きる事を知らなかった僕たち。
姉弟なんて、実感もないけど良いパートナーみたいなものだ。
バスに揺られながら、僕は写真を眺めた。
この写真、いつのだっけ?
ひまわりに囲まれた、此処は、どこ?
ひわまりと母さんに包まれてる僕は、これ以上にないくらい笑顔だ…
あれから、怖いくらいに順調に物事が進んでる。
あとは、千尋さんのお父さんとお母さんに挨拶しに行くだけだ。
途中で夕飯の買い物を済ませ、千尋さんが待つマンションに帰った。
「ただいまー。」
僕が玄関から言うと千尋さんの声が返ってくる。
ご飯の良い匂いがして、はっとした。
「僕、買い物してきちゃったよ…」
千尋さんは煙草を吸いながら、フライパンを動かしていた。
様になっていてカッコイイ…。
エプロンも似合う。