とある彼女のじれじれ彼氏


ご褒美デート、それは合格発表の前日センセがいきなり言ってきた。


 『もし合格したら付き合って差し上げます』

 『は?』

 『有紗とは昔からの縁ですし』

 『え?昔?』

 『えぇ、ですからそばにいるのが必然かと』

 『センセの言ってはることがわかんのやけど』

 『ふふ、いずれわりますよ』



約束って…なんか強引な約束?


でその合格発表の日、掲示板にはうちのもっている紙に書かれている番号があった。


 『うん、有紗やけど…うん、受かった。でももう一高も受かったみたいや』



おかんに一番に連絡をして、それから一応センセにも電話した。




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