どくたぁ&なぁす☆
『あ、やっと来たぁ』



夏姫は、旧校舎の音楽室にいた。



『お前なぁ・・・
 俺がどんだけ探したと思って――――・・・』



まさか、旧校舎にいるとは



思わなかったから、そこら中を探しまわってしまった。



俺はいろんな意味で、心臓バクバクだった。



だが・・・



『まぁまぁ、すわんなよ』



夏姫はケロッとそう言ってニコッと笑った。



俺はしかたなく、近くにあった



背もたれの取れた、古ぼけた椅子に座った。





『・・・で、話って何。』



微妙な沈黙がなんとなく嫌で



俺は口を開いた。
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