運命～人形から人間に～

・暁side・
俺は
戦いながら
思っていた。

ヤッパリ
皆さん方強えなー。

それにしても
凛は
マジで何者だよ。

ナイフ持ってる
相手に
怯えもせずに
立ち向かい倒していく。

それに
その戦い全部に
スキがない。

的確に
拳や蹴りを相手に決める。

まるで
皆さん方の
戦い方に似てる。

皆さん方も
いくら敵でも
苦しめたくない。

そう言って
みんな
一発で決めて
倒していく。

それが
皆さん方の戦い方。

そんな
皆さん方の
戦い方に
そっくりな凛。

ホント
何者何だ。

良く考えたら
俺って
凛の彼氏なのに
何にも
凛の事しらないよな。

凛が
何で
人形の用に
笑っていたのか…

何で
人間が嫌いなのか…

何で
人を信用しなのか…

どれにも
絶対に
理由が
あったはずなのに…

俺は
何にも知らない。

…───何にも


　　　…───知らない。


ホントに
俺って
彼氏失格じゃん。

でもな
俺…

凛が好きなんだよ。

大好きなんだよ。

愛してるんだよ。

この
気持ちだけなら
誰にも負けない。

だから
こんな俺でも
凛の彼氏で居ていいか？

まあ
ダメだって言われても
イヤだって言われても
別れる
つもりは、ねーけどな。