アイドルまっしぐら!!
「里奈。ちょっといい?」



そのとき、たまたま休みで家にいたお母さんが私の部屋にやってきた。



「……どうしたの?」



「『Cute Boys』の事務所の方がお見えになってるの。」



「えっ……?」



事務所の人?



「分かった。今行くね。」




私がそう言うと、お母さんは少し困った表情を浮かべながら部屋を出て行った。



「……私、行ってくるね。」



心配そうな表情を浮かべてる光樹に私は小さな声でそう言った。



「……一人で大丈夫か?」



「うん。大丈夫。」




本当はあんまり大丈夫じゃないけど、これ以上光樹に迷惑はかけられない。




……私が頑張らないと。
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