らっく!!


お願いだからこれ以上ドキドキさせないで…。


私は知らないうちに先輩のシャツをギュッと握りしめていた。





先輩の

声が

匂いが

力が

私の体をおかしくさせる。




このまま死んでしまうんじゃないかってくらい胸が高鳴って、仕草ひとつに目が離せない。


自分の体なのに思い通り動かない。








でも嫌じゃない…。


相手に何もかも支配される感覚。


嫌じゃない―…。




周りには会社帰りのサラリーマンや夏休みの学生。


でもこの瞬間に感じるのは先輩の息遣いと自分の心臓の音だけだった。


揺れる車体のせいにして私は先輩に身を任せた―…。


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