らっく!!

現状把握


「…美弦に先越されるなんて…」


信じられないっといった表情の凪ちゃん。


「私だって信じられないもんっ!!」


ここはとあるファミレス。


凪ちゃんに電話でワンピースのお礼とデートの報告をすると電話口で怒鳴られた。


「私のお陰なんだから奢れっ!!」






それで凪ちゃんのバイトが終わった後こうして待ち合わせとなったのだ。


凪ちゃんの頼んだグラタンとコーヒーを待つ間に詳しい話をしたら絶句されてしまった。


「まさかこんなに上手くいくなんて…ずるい!!美弦ばっか!!」


さすが凪ちゃん、一言多いっ!!


「私だってびっくりしたよ~。先輩にはなんとも思われてないって思ってたし…」


本人が一番びっくりの展開です、ハイ。


「はぁ?ホントあんた鈍いよね…知らないの…?」


ピクッと凪ちゃんの眉が上がる。


「何を…?」


「高屋先輩の別名。通り名かな?」


別名…?あだ名とかじゃなくて…?


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