Bar GRANT
彼女たちは、エーとかウソーとか騒ぐばかりで、バーについて一向に話してくれない。
俺は気にしないそぶりをしながらも、今度は自ら、聞き耳を立てた。
「え、じゃあ……ってこと?」
「たぶんね、だから本当なんだよ、あの噂」
「行くと……てくれるってやつでしょ」
「そうそうー」
俺は思わず舌打ちをしそうになった。
肝心なところで声を潜めるせいで、知りたい部分だけが聞こえない。
そのバーに行くとどうなるのだろうか。