ガラクタ姫

あたしは日干しになる気分だった。

いや、日干しされた布団だ。

あたしは布団になるのだ、人間布団。

そしてユタを抱きしめたい。

布団だよぉ、って抱きしめてあげたい。

そして仕事で疲れたユタの体をゆっくり癒すのだ。

なんて良いカノジョなんだ。

優越感に浸っていたら、また眠くなってしまい、いつの間にか眠っていた。

起きた時には、冬なのに汗をかいていて、パジャマの中に水滴が付き、体が冷えた。

…気持ち悪い。


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