ガラクタ姫

「いいの」

あたしは土管から降りた。

ちょっとだけヒィの体が大きくなる。

「行こっか」

あたしとヒィは手を繋いで、家まで歩いた。

一人じゃない。

小さな友達という宝物を拾って。


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