<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 だけど、また巡り会ってしまった。

 さあ、これから先どうなるか。

 また、ああなってしまうか。

 また、みじめな思いをしなければならないのか?

 ため息が出そう。


 海翔も桜に気付いているか気になる。

 昇降口から、桜がいる位置まで十メートルは離れている。

 よっぽど桜は目がいいのか。

 気付くのはある意味すごいと思う。

 海翔は気づいてない模様。

 そう思って、桜は安心する。

 

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