<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

弐 崩れる関係

 かれこれ一週間が過ぎた。

 今はお昼休み。

 窓から見える新緑がまぶしい。

「桜さ、トテロンバ好き。」

「ええ、めっちゃおっさんだし。」
「おじさん、まだ二十の後半。」

「だから、二十の後半でもおじさん!」

 桜、希欧、暖姫、三人仲良く並んで歩いている。

 好きなアイドルの話で盛り上がっている。

 その周囲を、男の子は追いかけっこ。


 男の子は元気だね。

 誰かにぶつからないか、冷や冷やする。

 だけど、あまりぶつからない。

 うまくよけているのか・・・。

 まあ、三人は追いかけっこしている男の子たちは気にせず、ぺちゃくちゃしゃべっている。


  
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