<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 一方海翔のほうから見れば、なかなか言葉が出なくて困っている。

 今の気持ちを素直に伝えたい。

 でも、なんだか複雑すぎてどう言えば。

 おまけに、急に恥ずかしくなって言えない。

 あんだけ、昨日言う言葉考えたのに・・・。


 言えなくて、言えないくて、桜の表情が険しくなっているのはわかっている。

 しかし、言葉が出ない。

 言葉がでなくて、さらに落ち込む。

 落ち込んで、もっと気持ちが見えなくなる。

 桜の表情見て落ち込む。

 悪循環が生まれている。

 だけど、海翔の気持ちは桜にはわからない。

 むしろ、桜は怒っている。




 
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