<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
「高校どこですか。」
「B高。」

 あぁ、答えたくない。
 高校も海翔と一緒じゃあどうしよう・・・。
 なんて思ってしまう。

 それなのに、普通に会話している。

 桜はまだ・・・。


 他にも色々聞かれては答え、挙げ句の果てには、

「先輩、ずぅっと思っていましたが・・・。
 俺のことどう思っているのですか。」

 えっ・・・。

 桜の思考停止。

 相当、海翔勇気あるのか。
 普通、怖くて聞けないところだが・・・。

 上から目力を感じる。

 なんだか答えろ、答えろっと圧力をかけているように感じる。



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