<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
「海翔のバカ、みぃちゃんのバカ。」

 小声で言ったが、何となく桜に聞こえる。


――また何かあったのかな。――

 疑問に思いつつ、練習再開。

 だけど、集中できない。


――本人に聞いてみよう。――


「檀。」

 練習を終わらせて、声をかけてみるが・・・。

 って、檀寝ている?

「ま~ゆ~みぃ~。」

「ふん・・・姉ちゃん?」

 あれ、檀の目には涙?


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