<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 まさかこうなるとは思ってない。

 檀のためだったが・・・。

 待てよ、これはチャンスかもしれない。

 一瞬そんな考えが、桜をよぎる。

 これはもう、大騒ぎになる。

 原因を解明しているうちに、海翔と美紫依の檀へのいじめが分かる。

 そうすれば止まる。

 美雪を踏み台にしてしまうのは、申し訳ないけど。


「とにかく、皆学校に行きな。遅刻するよ。」

「私は大丈夫です。」

「高校遅刻するよ。」

 やっぱり、桜は高校生に見られちゃう。

「あとは任せて。」

 仕方なく、皆学校に向かった。


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