17歳の不良と6歳の殺し屋
「なんかお腹すいたな~」
雫が呟くと全員が頷く。
「そうだな。飯にするか」
「じゃあ、ハリスは材料調達して、コルダは薪をとってきて」
「翡翠は水汲みね。私は下準備するから」
テキパキと指示をする翡翠に雫が加える。
「私に指図するなんて随分えらくなったわねぇ?」
ジャキッと銃を構える翡翠に雫は焦りつつも「自分だけ楽しようとしない!」としっかり主張した。
翡翠もそう本気ではなかったらしく銃をしまってさっさと歩き出した。
それにコルダとハリスも動き出す。
「翡翠が素直にいう事きくのなんか雫だけだよな~」
「いや、あれ素直って言わないだろ…」
「でも、翡翠にあれだけ言えるのも雫ぐらいなの~」
「お前らはビビリすぎなんだよ!」
二人はそんな事はないと主張してきたが、雫はそれを無視して翡翠を追いかけて行った。