イケメンゴースト

★意識★★


「保健室!保健室に連れてこーぜ!!」
何人かの男子は、
夏の体を軽々と持ち上げて
保健室まで運んでいく。

私もそのあとを追って
保健室に向かう。

   「夏!!」
保健室には、誰もいなくて
男子達は、職員室に先生を
呼びに行ってて今はいない。
夏の腕を触ってみる。
夏の手を握ってみる。
でも、握り返してはこない。
夏! なつ……ナツ…!!


< 79 / 346 >

この作品をシェア

pagetop