彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
第一章:【別れ】


「…ごめん。あたし、祐輔(ユウスケ)と離れ離れになったら、ムリかも。」

卒業式のあった夜。

あたしは確か、こんな風に切り出した。

「は?何ソレ。」

祐輔は、あたしの目をまっすぐ見ながらそう言った。

彼の鋭い視線が怖くて、あたしは目をそらしたのを覚えてる。


< 1 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop