彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった


優斗君がゆっくりと近づいてくる。

あたしの涙を拭って、そしてあたしを抱きしめる。

その腕が、今はすごくあったかくて、心地いい…

「杏里ちゃん、僕と付き合って欲しい。」

耳元でそう囁かれる。

涙が、止まらない…

「…ありがとう。これで最後にするから。きっと思い出にするから。これからは、優斗君だけ見てくからっ…」

泣きながら、そう言ったあたしを、優斗君が強く抱きしめる。

「…大丈夫だよ。その言葉だけで、すごく嬉しい。無理に忘れなくていい、ただ僕がそばにいたいんだ。杏里ちゃんを支えたい。」

「…うん。」


「好きだ。」



……‥・
…‥









< 50 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop