彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



「あ、お母さん?明日だけど、昼ぐらいには着くと思う。」

『はーい。また詳しい時間分かったらメールして。駅まで迎え行くわ。』

「ありがと。」


『祐君は一緒じゃないの?』

「…祐輔とは、まだ会ってないから。明日そっちで待ち合わせてる。」


『そう。こっちはもう落ち着いて、記者の人もファンの人たちもこなくなったから、大丈夫だと思うわ。』

「そっか。よかった。迷惑かけてごめんね。」


『何言ってんの、別にあんたのせいじゃないでしょ?』

「そーだけど。」

『もう。祐君のおばさんとおじさんにも謝られっぱなしで、困っちゃうわ。あたしはむしろ祐君に感謝してるのよ?うちの娘を、あんな大事に思ってくれてて。感動しちゃった。一生分の幸せもらった気分。だからどんなに迷惑かけられても大丈夫よ☆』

「お母さん… ありがとう。」


『おめでとう。』

「ちょっ、まだ早いしっ!!///」


『ふふ、じゃあ明日、楽しみにしてるから。』

「…うん。またメールする。」








< 89 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop