長ズボンの暇潰し

眩しい

眩しい朝日を眺めながら
朝のエネルギーを吸収していく
最近何故か
不意に思い出に耽るようになってしまった
歳だなぁなんて苦笑いをしながら
君との思い出に浸る

この街には
君との思い出がありすぎて
胸が苦しくなる
それでも
前へ進むのは
そこに道があるから?
君との思い出が綺麗だから?
失いたくないから
近づかない君はそう言ったけどさぁ
僕は君に近づいた事に後悔はしないよ
悲しいこともあったけど
それを覆い隠せる程の楽しい思い出があったから

近づかないと分からない
君の本当の想いにも
僕の大切な気持ちにも
全部君が隣にいて
気づけたこと

怖いぐらいに
優しかった、強かった
あの笑顔
眩しかった
君の存在が
今はなくても
いつか笑って話せるように

大切な思い出になるように

眩しい朝日は
いつの間にか僕等を照らす
真昼の太陽に変わってた
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