長ズボンの暇潰し

サクラ、ヒラリと

サクラ、ヒラリと
僕の心に
君の儚い笑顔を
みるたび
僕の心に舞落ちる

いつも数えるんだ
あの日から
それがいつの間にか
日課になっていて

運命が変わるのはこんなに些細なことかと思い知らされる

あの日の君の一言で

サクラ、ヒラリと
舞落ちる
僕の心は花吹雪
川に落ちた花びらさえも
僕には綺麗過ぎて


大嫌いサクラなんて
君は笑いながら言った
軽い口調だけど
僕にはわかったよ
君はだれかに
サクラを重ねてる

あんなに苦しく耐えていたのに
こんな一言で
楽になるとは思わなかったんだ


好きです。と
サクラ騒ぎ出す
言いたかった
あの言葉を今君に
ヒラリと舞う僕の心
サクラは舞ってくれますか

掴めなかったサクラ
見れなかった君の顔
あの時微笑んでくれたなら
もう一度あの丘で


サクラ、ヒラリと
花吹雪、
僕だけに舞落ちる
もう一度サクラ
舞ってくれたなら
今度は手を伸ばして掴むよ
サクラ、ヒラリと
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