見知らぬカレと同居生活!?
‡同居生活って、助かる!?‡

●サークルに入ろう

嵐の一夜が明け、今日の空は、昨夜がウソのような、まぶしい快晴だった。

校内のベンチに座り、空を見上げる。

「快晴の空………か。
快晴くんとあたしの名前、まんまじゃん。」

と呟きながら、空を見つめていると、
フッと顔に影がかかり、真上からあたしの顔を見つめる、翔弥先輩と目が合った。

「っ!わわわ!しょ、翔弥先輩!?」

ち、近いッて!!!先輩の息、顔にかかってます!!!

「おはよ♪名前で呼んでくれるなんて嬉しいなぁ。」

ストン、と隣に腰をおろす先輩。

「や。やっぱ仲良くなるには名前かな、と。あたし、たくさん友達作りたいんです!この素敵なキャンパス内で!」

「俺と友達になったんだから、もう増やさなくてもいーじゃん♪

あ、想良ちゃんさ、大野快晴と仲良いの??」

「へ!?快晴くん、ですか?
はぁ、まぁ………うーん、知り合い?ですかね。」

同居してます、とは言えないし。

「大野は、俺のコトなんて言ってた?」

「え!?……あ、いい先輩だ、って………」

「は、はははは!気を遣ってくれなくていいよ、アイツがそんなコト言うわけない、って俺も分かってるし。」

と笑顔の先輩。
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