黄色い笑顔




「お前それ以上口にだすな!」

木下くんは照れながら
私から顔をそらした

かわいい♪
初めて照れてる木下くんを見た。

しかも初めてちゃんと
木下くんと話した。

「私男嫌いだから木下くんが来なかったらどうなってたか…」

「男嫌いってどんな?」

「話したり触られたり遊んだり…全部無理っ!!」

「ふーん…」

あっ!!やばっ…
木下くんだけ特別に大丈夫って
思われたかな?
……思われたよね……。
頭いいから完全に…

「あっ、もうこんな時間!
かっ帰らなきゃ、ぢゃあね」

私はひきつった笑顔で
この場を離れようとした
だって気まずいもん

「待て」

私はその言葉でピタリと
体が止まる

「送ってく」

「い、いいよっ私1人で…」

「震えてる」

手を見ると震えてた
きっとまだ恐怖が残ってたんだ
でも迷惑かけたくないしな…

「大丈夫っきっと寒いんだよ…ってちょっと!」

木下くんは私の手を
無理矢理ひっぱった
手を………繋いでる

「嘘つくな」

「嘘ぢゃ…ないよ…」






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