あんな。めっちゃ、だいすきです。


よー見たことある。
よー知ってる。



…いっちゃんのちょっと、角張った字。




"みとも、がんばれ。"




「・…………っ、」




がんばれ。


みとも、がんばれ。



いっちゃんは筆圧強いから、マジックが下のおはしにまで写ってて。


黒い、がんばれ、が、くっきりくっついてて。




…いっちゃん。



こんなん、もったいなくておはし割れへんやんか。


手づかみ食いになるやんか。


だれかに見られたらどうしてくれるん。



……いっちゃん。




「……うん。」



ぎゅってお箸握りしめて、うなずいてた。


がんばれ。がんばれ。



……うん。


こんなことでへこたれとったアカンね。


ウチ、看護師になりたいって思ってここへ来てん。


なんでなりたいと思ったん?


その理由は、1番自分がよく知っとる。


いっちゃんが感動したってゆうてくれた、ウチの看護師目指したきっかけ。



忘れてた。

ウチも味わったことある気持ち。



…経験したことあるウチにしか、気づけへん気持ちってあるはずやんか。



















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