あんな。めっちゃ、だいすきです。

主任さんの机には、担当分のカルテがぎっしりつまれてる。


ウチなんかひとり分もまともにできんのに、1日でよーこんだけこなせるなぁ。


働いたら、ウチもこんな風になれるんやろか。


主任さんはウチが提出したファイルを、そのカルテの山の上に出してきて。


ぽんぽん、ってその表紙をたたいて、言った。



「誤字脱字が多い。見てんここ、"プリン"ってなに」

「え…ええっ!!うそ!?そんなこと書いてましたか!?」



はぁ、て、主任さんはちっちゃいため息ひとつ。



患者さんのレポートに、プリンて…。


確かにまだ完全に目覚めてないぼんやりした頭で、食べたいなぁとか思ってたような気ぃするけど…。



「ちゃんと提出物も出せへんようじゃ、社会に出て通用せえへんで!」

「す…すみません…」

「……まぁ、落ち込んでたのはわかるけど。」



縮こまったウチに、主任さんの声はちょっとやわらかいトーンになった。


おそるおそる、主任さんの顔を見る。



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