あんな。めっちゃ、だいすきです。



「……なんで」

「あの…主任さんに、頼んだんです。わたし、蔵本さんとどうしてももっかい、お話がしたくて」

「…………」

「蔵本さんに…どうしても謝りたいことが、あって。」



聞いてほしい。


伝わらんかったらそれでもええから。


やからちゃんと、ぶつけるだけぶつけたい。



蔵本さんは、手の中にあった本をひざの上に置いて。


ふっと、顔をうつむけた。



「…もうええから」
「そのいちっ!!」



ウチが出した大声に、蔵本さんがびっくりしてまた顔を上げる。



その、いち。



「たしかにわたし、勉強なんかほどほどで!試験も追試やったことあるし、ギリギリ可とか。…そんな中途半端な頭で、蔵本さんの状況とか、十分に把握できてなくて…。ほんとに、すいませんでした」

「…………」

「そのに!!」



一回だけ息つぎをして、言葉を続ける。



「わたし…蔵本さんのしんどい気持ちわかろうともせんで。自分の都合ばっかり押しつけて、ほんとに…すいませんでした」

「………」

「そのさんっ!!」



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