あんな。めっちゃ、だいすきです。
「一生のお願い!!」
すぱーん!!て空気砲撃ったみたいな音たてて、アヤちんが目の前で手ぇ合わせた。
「だれか、紹介してください…」
へなへなへな、とウチの足元に崩れ落ちるアヤちん。
アヤちん、必死や。
だって見上げてくる目の色が違うもん。
「い…いきなりどしたん…」
「だってさっぺが終わって、次はウチの誕生日!大学最後の誕生日くらい彼氏と過ごしたいやんか〜!!」
「あ…アヤちんこわい…」
「なんよみともっ!あたしにさみしい大学4年の末期を送れっていうん!?」
たしかに大学って、1年の時はみんな彼氏彼女〜ってわきたっとるし、出会いもいっぱいあるけど。
もう3年4年になったらあんまりカップルってできにくいねんな。
今さら新しい出会いなんかそうそうあるわけやないし。
「…う〜ん。けど男友達そんなよーけおらんしなぁ…」
「いっちゃんに!!」
「へ」
アヤちんに、真正面からガシっと肩をつかまれた。