あんな。めっちゃ、だいすきです。


「ははっ、やろ〜?うん、もっとほめてか」

「……ハイハイ、すごいすごい」

「うーわ、気持ち全くこもってへんやんけ」



いっちゃんは笑って、またおにぎりを口に運ぶ。


飛び出たハンバーグを、ほんまに美味しそうに食べる。



…よっぽどお腹すいてたんやなぁ。



「満足?」

「うん、大満足!!」

「あと2つあるけど」

「ほんまに!?余裕で食えるで俺!」

「ちなみにひとつはハズレです。具なし」

「…なんで具なし」

「…うん、ごめん。作っとる時ハンバーグひとつ、つまみ食いしてん」

「…………ぽにょ子」

「………おにぎり返してか」

「あーごめん、ウソやん!」




いっちゃんはまんまるのでっかいおにぎりを3つ、綺麗にたいらげた。


軽く丼ぶり3杯分くらいあるんちゃうかな。


…午後からの試合、ちゃんと動けるんいっちゃん。



時計を確認したら、あっという間。


休憩終わりまであと20分になってた。



「そろそろ戻ろうかな。おとーさんも待っとるやろし」

「あ、そっか。おとうさんも見に来てくれてるんやんな」

「…っていうかいっちゃん、なんでわざわざ車───」



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