初恋
恋愛感情

*「前から、好きでした!」


まただ。


*「よ、よければ僕と付き合ってください!」


これで何度目だろう…。


柚羅「その気持ちは嬉しいんだけど、ごめんなさい。」


*「そ、そっかぁ…。」


柚羅「ごめんなさい…。」


*「わかった、ありがとう。」


男の人は、落ち込み気味でそのままどこかへ行ってしまった。


柚羅「ハァ…。」


私、大野柚羅(おおの ゆら)は、告白されたのは今日で三回目だ。
今までにも、幾度と無く告白されてきたけど、付き合った経験は無い。


だって、人に恋をしたことがないから。
恋愛というものがわからない。
私も恋したいのに…。




−教室−


私は疲れたように、教室に入った。


瑠華「柚羅、おかえり。もしかして、またアレ〜??」


柚羅「うん、またアレ。」


理沙「モテる女は大変でしゅね〜。」


理沙は飴を加えながら机に突っ伏していた。


柚羅「いや、モテないから。」


瑠華「こいつ、嫌みか??(笑)」


柚羅「ごめんごめん、そう意味じゃないって(笑)」


私は、瑠華の髪をワシャワシャにした。


瑠華「ちょ、コラ!」



いつもの日々。


何気ない会話。


私は恋愛なんかしなくたって、こうやって毎日、理沙や瑠華と楽しく過ごせれば、それでいいもん。


だけど。



あなたが現れて、私の人生は大きく変わったんだ…。


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