シュガーズ

bungy



カーテンの隙間から朝日が差し込む

また朝

起きたらいつもと変わらない1日が始まる

゙今日こそは"っていう感情が高まったのは最初の1週間

それを過ぎたらどうせ今日もだめだなっていう感情なほうが強くなってきた

今日も 同じ

変わらず連絡をくれる3人には申し訳ない気持ちでいっぱいだけど もうほっといてほしいなんて思うこともある

そんな自分がいやで あたしはここ数日 携帯の電源をきっている

バイトと眞子の送迎 家事 お母さんのお見舞い

それがあたしの日常

なんかもう これでいいかなって思う

理由はある

学校に行きたくない理由があの事件だけじゃないことに気づいてしまったから

嫌でも向き合わなきゃいけない

自分の気持ちに答えを出さなきゃいけない

けじめをつけなきゃいけない


全てがプレッシャーだった




「ねぇ 衣都」

「どうした?」

「何かあったんだよね」

「………え」


突然のことに目を丸くする


「無理 してるね」

「……お母さん」

「衣都は頑張り屋さんだけど」


心配させたくない 困らせたくない


「頼ってほしいな」


でも

ずっと隠してるのがつらかった

あたしは今までのことを全部打ち明けた
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