シュガーズ
「ねぇ 眞子」
「なァに?」
台所に立ちながらあたしは
お絵かきに没頭してる眞子に声をかける
「日曜日 どこか行きたいとこある?」
「いきたいとこ?」
「遊園地でも お買い物でもいいんだよ」
そういうと
眞子はクレパスを置いて考え込んだ
「衣都姉ちゃん おしごとお休みなの?」
「うん」
「じゃあね」
あたしのほうに振り返った眞子が笑顔で言う
「おうちがいい」
「え?」
「眞子ね 衣都姉ちゃんとずっといるのっ!!」
台所のところまで走ってきて
あたしに抱きつく眞子
「……眞子」
別に家じゃなくてもずっと一緒にいられるのに
眞子なりの気遣い
眞子なりの優しさ
無邪気な笑顔を見つめて思う
学校でのあたし
あたしは笑えないし
泣けない
馴れ合うくらいなら
裏切られるくらいなら
最初から人を信じない
1人だって構わない
無防備に自分をさらけ出したらいけない
やめたっていいよね?
眞子の笑顔が見れるなら学校なんて……
やめたっていい
「ずっと一緒だよ」
「衣都姉ちゃん だいすきっ」