片翼の羽
その笑顔が素敵な子は家の中でもそうだった――


“よく笑う子”


家族にはそう言われていた―――


“だって仕方ないじゃん


誰も助けてはくれなかった


誰も私のことなんて見てない”


心が歪んでいく自分が居て


“表”の私と“裏”の私の2人の自分が居た―――


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