携帯族さん
【携帯族】って聞くと、携帯を持ってる団体?って思ってしまいそうだけど優花の見える【携帯族】というのは、



ひとつの携帯に住み着く1人の携帯族の事。ここでいう族とは種族みたいなものかな。


なんで優花に【携帯族】が見えるようになったのかというのは明確ではないけど心当たりがあった


一番最初の進路相談の日、まだ全然進路なんて考えてなくて大学とか専門学校の資料を先生から受け取って家に帰って資料を広げたまま寝てしまったの。



夢の中で白い雲のようなふわふわした長い道を優花は何かを探しながら走ってる。道以外は真っ暗で何も見えない。走って走ってもうだめだって思ったとき手には何故か携帯電話があって一つだけまばゆい光を放つボタンがあった。

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