美男子症候群!?
「明らかに不自然」
「な、なにがでしょう!?」
耳の近くで囁かれて、飛び上がる。
逃げるように壁にべたりとはりついた。
「いまこっち見ろよ」
「はいっ?」
「壁にはりついてないで、近くで俺の顔を見ろ」
「ななななな、なんででしょうか!?」
ピンチ! 野宮春、人生最大のピンチですよ!
変な汗がだらだら流れる。
冷たい壁に頬をむぎゅーっと押しつけながら、
このまま壁に埋もれていければいいのに!
なんて、わけのわからないことを考えてしまうくらいのパニックになった。
「いいから野宮、こっち向け」
「ムリムリムリムリ! ムリですー!」
「なんでムリなんだ」
「それは……」