美男子症候群!?


「俺だって、危ない男だよ」



「久木先生……?」



「自覚しないと。きみは可愛いんだから」




ゆっくりと、先生の顔が近づいてくる。




このままじゃ、キスしちゃう!?




でも手を握られているし、どうしようって焦っていたら、本当に唇が触れそうになって、


よけようとしたら後ろに転がってしまった。



久木先生はそのまま、あたしの顔の横にもう片方の手をついて、覆いかぶさるように見下ろしてくる。



ぎしりとベッドが軋む音が、妙に大きく聞こえた。




「密室で2人きり……。今日は、オトナの勉強をしようか」



「ひっ、久木先生!?」




オトナの勉強って!


R指定入っちゃう感じのやつですか!?



ダメですダメです、あたしまだお子ちゃまですからーっ!

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