美男子症候群!?

あわあわしていたら、久木先生の美しすぎるお顔が、どんどん降りてきて。


逃げようがなくて、あたしはギュッと目をつぶった。





ちゅっ。





「……?」




いまなにやら、おでこに柔らかな感触が。




おそるおそる目を開けると……



イタズラっぽい笑顔の久木先生が、あたしを見下ろしていた。




「冗談だよ。びっくりした?」



「び……っくりしましたよぉっ!」




いやービビった! ビビリました!



なんだよもー、冗談かもー。


久木先生ったら演技派なんだもんなあ、もー。




「意外と先生、おちゃめですね~」



「うん。ちょっと本気になりかけたけど」



「へ?」




あれ、そういえばいまおでこにあった柔らかな感触は、もしかして?


久木先生の神聖な唇だったりして?



な~んて、まっさかね!

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