美男子症候群!?
「こんな抜け作でよければ、どこへで~もつれて行っちゃってください!」
抜け作って、もしかしなくてもあたしのことですかね。
ひどいなぁ、もう。
あたしそんな抜けてないよ。
うちのお兄ちゃんの方がずっとヤバいよ。
「ありがとう。よかった。じゃあ行こうか、ハルちゃん」
「え。え~っと……」
ちらりと振り返ると、
拓海くんがいままでにないくらいの不機嫌オーラ全開でこっちを見ていた。
ひぃっ! 鬼がいる!
あたしは思わず、久木先生の腕にすがりつく。
「野宮……」
「は、はいっ!?」
「大事な約束ってのは、そいつとのか」
「あー……それは」
「俺の誘いには乗れなくて、そいつの誘いには簡単に乗るわけか」
「そういうんじゃ、なくて……」