美男子症候群!?
小声でそう言われて、なぜだかあたしは誇らしい気持ちになる。
だっていままでいくら先生の美しさを説明しようとしても、うまく伝えきれずにいたから。
言葉じゃ表現しきれない素敵さなんだってこと、これでようやく紗知子にもわかってもらえたなあ。
「これであんたの鼻血が出ないなんて、マジで奇跡よ。で、なにしに来たの先生さまは」
「なんかデートのお誘いにって……」
「デート!? 行ってきなさいよもう、なにちんたらやってんのっ」
紗知子はあたしの体を、久木先生の方へ向かって突き飛ばした。
よろけるあたしを、先生の長い腕が支えてくれる。
なにするの親友!
扱いが雑にもほどがあるよ!
「久木先生! これからハルとデートなんですってね!」
「は!? ちょ、紗知子……」