美男子症候群!?
「アホらし。天下ってなによ。ただの同い年の男じゃない。大体ねぇ、ハルだって充分可愛いんだから。卑屈になるのはやめなさいって言ってんでしょ」
紗知子はいつもそう言うけど、だってあたしは目立たない凡人だよ。
彼氏いない歴=年齢のモテない系女子だよ。
ミスターから見れば、凡人ていうか道端の石ころに等しいくらいの存在だよ。
あれ、それってもう人ですらないね。
「あたしは紗知子みたいな美人でもないし、立派に凡人だと思うけど?」
「立派な凡人てわけわかんねーわよ。……はあ。なんでそんなに自分を下に見るんだか」
紗知子はベッドにごろんと転がりながら、ブツブツ文句を言う。
あ、そっか。
イケメン見て興奮して鼻血出ちゃう女は、凡人とは言えないよねぇ。
いけないいけない、あたし凡人じゃなかった。
ちょっとキモい女のコだった。
鼻をギュッとつまみながら、あたしは深く反省した。