双頭の犬
「彩音さん、何か飲み物を淹れましょうか?」

ヴォルフは台所でポットに水を注いでいる。

「いいえ、お構いなく、猫が届いたらすぐに帰りますので。」

するとエーリヒがヴォルフの方を向いた。

「俺はコーヒーを、ブラックで頼む。」

それだけ伝えるとまた読書に戻った。

「「えーりひ」さんって普段は無口なんですね。」

「必要な時以外は喋らないんですよ、寡黙ってやつです。」

「ヴォルフ、俺もコーヒーを頼むよ、俺の方は砂糖を入れてくれ。」

「はい、了解しました。」

ヴォルフがコーヒーを入れる準備を始めた。

すると台所の天井の一部が開いてルーデルが顔を出す。

「侯爵!俺はミルクティーを頼む!砂糖多めで!」

「あとガーデルマンにも普通の紅茶を入れてくれ!」

そしてすぐ扉を閉めた。

「屋根裏部屋に住んでるんですか?」

彩音が呆れた顔で聞いた。

「そういう奴なんですよ、二人だけで過ごしたいんだそうで。」

「変わってますね。」

「それでもまともに商売できるんだから、お偉いさんには感謝しないとね。」

そしてハインツはお湯だけを湯呑みに注いで飲んでいた。
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「もう一度会いましょう、あの南十字星に誓って。」 だから味付け卵は半熟じゃないと・・・・ あ、これはどうも、失礼いたしました。はじめまして、ペンネと申します。初めての作品ですので文章がおかしいところがあると思いますが、よろしくお願いいたします。

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